新潟海上保安部の巡視船「えちご」が、新潟県柏崎市の沖合で座礁し自力で航行できなくなった事故で、巡視船はタグボートでえい航されていて20日午後には新潟西港に入る見通しです。
新潟海上保安部に所属する巡視船「えちご」は18日、柏崎市の沖合で浅瀬に乗り上げて自力で航行できなくなり、19日、委託を受けたサルベージ会社の技師が乗船して潜水調査などが行われました。
調査を踏まえ、第9管区海上保安本部は巡視船をサルベージ会社のタグボートでえい航することを決め、20日午前1時45分ごろから巡視船のえい航が始まり、新潟西港に向け、移動しています。
巡視船は第9管区海上保安本部によりますと、作業が順調に進めば20日午後1時ごろ港に到着する見通しだということです。
今のところ、乗員33人に体調不良を訴える人はいないということです。
第9管区海上保安本部は乗員からの聞き取りや修理の必要な場所を調べる方針で巡視船については、今後、県外のドッグで修理する方針です。
一方、巡視船は当時、近くにある灯台の明かりが消えていたため確認しようと接近したところ座礁したということで、第9管区海上保安本部は人為的なミスによる事故の可能性が高いとみて、業務上過失往来危険の疑いで捜査しています。
-- NHK NEWS WEB