福岡市のJR博多駅近くの路上で、会社員の女性が殺害された事件で、殺人の疑いで逮捕された元交際相手は、女性の職場に押しかけて「なんで警察に相談した」などと問い詰めたことをきっかけに、ストーカー規制法に基づく「禁止命令」を受けていたということで、警察は一方的に恨みを募らせていたとみて詳しく調べています。
福岡市博多区の飲食店従業員、寺内進容疑者(31)は今月16日、JR博多駅近くの路上で、以前、交際していた福岡県那珂川市の会社員、川野美樹さん(38)を刃物で十数回刺して殺害したとして逮捕され、20日、福岡地方検察庁に送られました。
寺内容疑者はフードを深くかぶったままうつむいて警察車両に乗り込み、表情はうかがえませんでした。
これまでの調べで寺内容疑者は、去年10月に川野さんから別れを告げられたものの納得せず、警察から口頭で警告を受けました。
その1か月後の去年11月には、寺内容疑者が川野さんの職場に押しかけ「なんで警察に相談した。仕事がなくなるだろう」などと問い詰めていたということです。
これをきっかけに、寺内容疑者は警察からストーカー規制法に基づく「禁止命令」を受け、川野さんに近づくことなどを禁じられたということで、警察は一方的に恨みを募らせていたとみて詳しく調べています。
-- NHK NEWS WEB