次世代のエコカーとして普及が期待される電気自動車をこれまでの3分の1程度の時間で充電できる新型の充電器が開発され、30日、三重県伊勢市で公開されました。
この充電器は電気自動車の普及に向けて大手自動車メーカーなどでつくる「チャデモ協議会」が規格を開発したもので、30日、三重県伊勢市にある企業の研究施設で報道陣に公開しました。
新型の充電器は、最大出力が150キロワットと従来の3倍となり、現在市販されている電気自動車では30分ほどかかっていた充電時間が、10分程度まで短縮できるということです。
30日は中国やインドなどの技術者も訪れ、充電器の性能について説明を受けていました。
電気自動車は、次世代のエコカーとして自動車メーカー各社が開発を進めていますが、普及に向けては充電器などインフラの整備が課題となっています。
チャデモ協議会の吉田誠事務局長は、「これから電気自動車の電池は容量が大きくなり、これまでの充電器では充電時間が長くなってしまう。新型器を増やして電気自動車の普及につなげたい」と話していました。
協議会では、年内に高速道路のサービスエリアなどに新型の充電器を設置したいとしています。
-- NHK NEWS WEB