食品の値上げが相次ぐ中、そば製粉の業界最大手と2位の会社がことし4月に相次いで値上げを行う見通しとなり、そばのチェーン店やコンビニなどで扱う消費者向けの商品の価格に影響が及ぶ可能性もあります。
このうち業界最大手で、国内で使用されるそば粉のおよそ3割を生産する長野市の「日穀製粉」は、ことし4月から、海外産のそばの実を使ったそば粉を1キロ当たり55円、率にして17%値上げする方針です。
値上げは3年連続で、おととしからの値上げ分を合わせると1キロ当たり180円、率にして68%に上ります。
この会社が扱う中国産やアメリカ産のそばの実の価格が値上がりし、仕入れ価格が膨らんだことなどが要因です。
日穀製粉の阿部雄一郎営業本部長は「自助努力ではコストアップ分を吸収できず値上げすることになった。お客様にお願いするのは心苦しいが、安定供給のために理解を得たい」と話しています。
一方、業界2位の栃木県の「松屋製粉」も、ことし4月から値上げを行う方針です。
これらの製粉会社で生産されるそば粉は立ち食いそばのチェーン店やコンビニなどの商品に使われていて、消費者向けの商品の価格に影響が及ぶ可能性もあります。
-- NHK NEWS WEB