静岡県沼津市の保育事業所で施設長と保育士ら3人が園児のほおを引っ張るなどの不適切な保育を行った問題で、沼津市は24日午後、特別監査に入り、当時の状況を調べています。
沼津市によりますと、市から認可を受けた「地域型保育」の事業所で、去年10月にかけて施設長と保育士、それに調理員の3人が1歳児の園児3人に対し、ほおを引っ張ったり、顔に落書きをしたりしたほか、その様子を撮影してメッセージアプリで共有する不適切な保育があったということです。
市は24日午後、児童福祉法などに基づいて担当職員4人が保育事業所に特別監査に入りました。
事業所を運営する会社によりますと、施設長らは聞き取りに対し「子どもたちが喜ぶので行為がエスカレートしてしまった。結果的に不適切保育を行い本当に申し訳ない」などと話しているということです。
市によりますと、監査では施設長や保育士ら11人の職員全員に聞き取りを行って、不適切な保育が起きた経緯や子どもたちの様子など、当時の状況を調べるということです。
監査は25日も行われ、市は事業所の再発防止策などを見極めたうえで改善勧告などが必要かどうか判断することにしています。
市は当初、不適切な保育の一部は0歳児に対するものだと発表しましたが、いずれも1歳児だったと訂正しました。
-- NHK NEWS WEB