生命保険大手の「第一生命保険」は物価の上昇を踏まえ、およそ5万人の社員を対象に、ことし4月から、基本給を引き上げる「ベースアップ」などを実施し、5%程度の賃上げを行う方針を固めました。
「第一生命保険」は、ことし4月から4万人の営業職の社員についてベースアップと、成績に応じた「成果給」を合わせた賃金全体で5%程度引き上げるほか、資産運用や事務などを行う1万人の内勤職の社員についてもベースアップと定期昇給分と合わせ、5%程度引き上げる方針です。
このうち、内勤職を対象にしたベースアップは1995年以来、28年ぶりとなります。
国内の物価上昇を踏まえた対応で、今後、労働組合と調整に入るということです。
会社としては、人手不足を背景に人材の獲得競争が激しくなる中、賃上げに踏み切ることで人材の定着と優秀な人材の確保につなげたい考えです。
記録的な物価の上昇が続く中、ことしの春闘では、大手企業などの間で賃上げの方針を決める動きが目立っていて、こうした動きがどこまで広がるか、注目されます。
-- NHK NEWS WEB