東京証券取引所は、去年4月の市場再編に伴い上場基準を満たしていない企業でも最上位のプライム市場に一定期間、残ることができる「経過措置」を設けましたが、この措置を2025年3月以降に順次終了する方針を明らかにしました。その後、1年で基準を満たせない場合は上場廃止のおそれがあるとして「監理銘柄」に指定することにしています。
東京証券取引所は去年4月の市場再編に伴って上場基準を新たに定めましたが、基準を満たしていない企業でも改善に向けた計画書を提出すれば、プライム市場に一定期間、残ることができる「経過措置」を設けていました。
しかし、この措置の期限が明確になっていなかったことから、投資家などから市場の魅力を高めることにつながっていないなどという批判の声が上がっていました。
このため、東京証券取引所はこの経過措置を2025年3月以降の各企業の事業年度末で終了する方針を明らかにしました。
経過措置が終了してから1年で基準を満たせない場合は上場廃止のおそれがあるとして、投資家へ注意を呼びかける「監理銘柄」に指定することにしています。
東証はこうした方針について、パブリックコメントなどの手続きを経たうえで、正式に決めることにしています。
-- NHK NEWS WEB