宅配大手の佐川急便は、4月1日から宅配便の料金を平均で8%値上げすると発表しました。トラックドライバーの待遇改善などに充てるためだとしています。
会社によりますと、値上げは2017年11月以来およそ5年ぶりで、荷物によって7%から11%値上げされます。
例えば、よく利用される縦・横・高さの3辺の合計が60センチ以内の荷物を、関東と関西の間で運ぶ場合の料金は880円から970円と、率にして10%の値上げになります。
会社では、燃料価格などの上昇と、下請けも含めたトラックドライバーの待遇を改善するため、人件費が上昇することなどを値上げの理由にあげています。
物流業界では、来年4月から時間外労働の規制が強化されることで、トラックドライバーの人手不足が一層深刻化する「2024年問題」への対応が課題になっています。
このため、今後、宅配や運送各社の間で人材を確保するため、トラックドライバーの待遇改善を理由に、値上げを行う動きが広がる可能性があります。
-- NHK NEWS WEB