3年前、都内の介護サービス会社の社長が会社を出た直後に連れ去られ、元暴力団員ら13人が監禁致死などの疑いで逮捕された事件で、元暴力団員らは、大手タクシー会社と見た目がそっくりな「偽のタクシー」を使って、車で逃げられないようにしたうえで、スタンガンで襲い連れ去ったと見られることが、捜査関係者への取材でわかりました。
この事件は、3年前の平成25年1月、東京・台東区の介護サービス会社の社長、金子竜也さん(当時48)が行方不明となり、社長の知り合いで元暴力団員の廣瀬慶太容疑者(49)ら13人が監禁致死などの疑いで逮捕されたものです。
金子社長は夜、会社を出たところで車で連れ去られていましたが、元暴力団員らは、近くの路上に停車していても不審に思われないよう、大手タクシー会社と見た目がそっくりな塗装を施した「偽のタクシー」を自分たちで作り、現場に用意していたことが、捜査関係者への取材で新たにわかりました。
元暴力団員らは偽のタクシーを、社長の車の進路を塞ぐように止めて、逃げられないようにしたうえで、スタンガンで金子社長を襲い、別の車で連れ去ったあと、死亡させたと見られています。
この事件で警視庁は、逮捕した13人の認否について明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB