産業活動に伴って発生する有害廃棄物の処理が課題になっているインドネシアで、日本企業が整備した国内2か所目となる最終処分場がこのほど完成し、インドネシア政府は日本との環境分野での連携強化に期待しています。
最終処分場が整備されたジャワ島東部のラモンガン県では27日、両国の政府関係者も出席して開所式が行われました。
新たに整備された施設は敷地がおよそ30ヘクタールで、有害廃棄物を燃料などに再利用できるよう加工し、それができないものはできるだけ環境への影響が出ないよう処理したうえで埋め立てます。
インドネシアでは重金属や廃油などの有害廃棄物を処理する最終処分場がこれまで1か所しかなく、別の島から船で運ぶなど企業の負担が大きかったほか、不法投棄も懸念されていました。
処分場に適した広大な土地の確保が難しいこともあり、この施設の整備には10年余りかかったということです。
インドネシアの環境林業省はこの分野への日本からの投資の増加に期待するとともに、処理の技術を日本から学びたいとしています。
-- NHK NEWS WEB