韓国の最大野党の代表が、かつて市長を務めた自治体での土地開発をめぐる背任事件に関わっていた疑いがあるとして検察の事情聴取を受けました。
この代表は今月上旬にも検察の事情聴取を受けていて、1か月で2度出頭する異例の事態となっています。
韓国の国会で過半数を占める最大野党「共に民主党」のイ・ジェミョン(李在明)代表は28日、ソウルの地方検察庁に出頭しました。
韓国メディアによりますと、イ代表はかつて市長を務めたソウル近郊のソンナム(城南)市の土地開発をめぐる背任事件で不正な資金の流れに絡む意思決定に関わっていたなどの疑いがもたれているということです。
イ代表は検察の庁舎に入る前に報道陣に対して「ユン・ソンニョル(尹錫悦)政権が政敵を排除するために国家権力を私有化した」と述べて、検察だけでなくユン政権を強く非難しました。
イ代表は今月10日にも、ソンナム市長時代にプロサッカークラブに協賛金を支払った企業に対して見返りとして便宜を供与した疑いで検察の事情聴取を受けました。
野党の代表が1か月の間に2度も検察に出頭するという異例の事態となっていて、ユン政権を支える与党との対立がさらに深まっています。
-- NHK NEWS WEB