12月に日本を訪れた外国人旅行者が買い物などで使ったクレジットカードの決済額が、新型コロナの感染拡大前よりも大幅に増えていたことがわかりました。調査した民間のシンクタンクは、3年ぶりの日本への旅行と円安を背景にブランド品などの購入が増えたためと分析しています。
「日本総合研究所」は、12月1か月間に日本を訪れた外国人旅行者を対象に、大手カード会社と共同でクレジットカード1枚当たりの決済額を集計しました。
それによりますと、いずれもコロナ禍前の2019年12月と比べて、
▽台湾からの旅行者は2.3倍となったのをはじめ、
▽タイは1.9倍、
▽オーストラリアは1.8倍、
▽中国やイギリスなどは1.7倍となっています。
また、
▽アメリカは1.6倍、
▽韓国は1.4倍などと、
国や地域を問わず大幅に増えていたことがわかりました。
このうち、指輪やかばん、財布などを扱うブランド店での決済額は、
▽台湾とアメリカからの旅行者がそれぞれ4.8倍、
▽中国からの旅行者は4.1倍、
▽タイからの旅行者は4倍と特に目立っています。
日本総合研究所は「3年ぶりの日本への旅行と、円安を背景に高額な商品を中心とした、いわゆるリベンジ消費の動きとなっている」と分析しています。
-- NHK NEWS WEB