東京にある中国大使館が、中国を訪れる日本人へのビザの発給を再開したことについて、中国に進出する日系企業の間では、発給の停止が長期化することへの懸念も出ていたことから、安どの声が上がっています。
中国政府は、日本政府が、中国本土から入国する人を対象に、水際措置を強化したことへの対抗措置だとして、今月10日から中国を訪れる日本人へのビザの発給を停止していましたが、東京にある中国大使館は29日、発給を再開したと発表しました。
中国に進出する日系企業の間では、ビザの発給停止が長期化すれば、駐在員の赴任や、日本からの出張などに影響が広がるといった懸念も出ていたことから、発給が再開されたことに対し「人の往来がスムーズになることにつながり歓迎したい」などと、安どの声が上がっています。
日本と中国の間では、新型コロナウイルスの感染拡大以降、中国側が「ゼロコロナ」政策のもとで、入国する際に厳しい隔離措置を続けていたことなどで、日本からの投資に影響してきたという見方もあり、今後、日中間のビジネスが活性化するかが焦点となります。
-- NHK NEWS WEB