中国のEV=電気自動車大手、BYDは、1月31日から日本でEVの乗用車の販売を開始しました。世界2位のEVメーカーの参入が日本のEV市場の動向にどこまで影響を及ぼすかが注目されます。
中国のBYDは、世界70余りの国と地域でEVの販売を手がける大手メーカーで、EV市場ではアメリカのテスラに次ぐ世界2位です。
会社は去年7月、日本の乗用車市場への参入を表明していて、31日から、SUV=多目的スポーツ車タイプのEVの販売を開始しました。
1回の充電で走行できる距離はおよそ480キロで、自動ブレーキなどの最新の安全技術も備えています。
価格は440万円で、走行できる距離が同じ程度の国内メーカーのEVよりも100万円ほど安く設定されています。
会社は、このEVを第1弾として、年内に小型車とセダンタイプの合わせて3種類のEVを販売する計画で、本格的に日本市場でのシェア獲得に乗り出す構えです。
横浜市内の店舗で報道向けに開かれた内覧会で、BYDオートジャパンの東福寺厚樹社長は「少しずつブランド認知を進め、BYDと聞いたらEVと思い浮かべてもらえるように取り組みたい」と述べました。
国内外のメーカーが日本市場にEVを相次いで投入し、競争が激しくなる中で、世界2位のEVメーカーの参入が市場の動向にどこまで影響を及ぼすかが注目されます。
-- NHK NEWS WEB