今月値上げされる食品や飲料は5000品目を超えていることが、信用調査会社の調査でわかりました。
信用調査会社は再び値上げラッシュになるとしています。
「帝国データバンク」は国内の主な食品や飲料メーカー、105社に加えて、今回の調査から非上場のメーカー90社を合わせた195社を対象に先月末時点で値上げの動きをまとめました。
それによりますと、今月、値上げされる食料や飲料は「再値上げ」や価格を変えずに内容量を減らす「実質値上げ」を含めて5463品目に上っています。
これは去年10月の7864品目に次ぐ多さとなっていて、信用調査会社は再び値上げラッシュになるとしています。
また、ことし、すでに値上げされたり値上げが予定されたりしている食品や飲料は累計で1万2054品目と去年よりも値上げのペースが加速しています。
ことしの平均の値上げ率は、16%となっていて、原材料価格の高止まりやエネルギー価格の上昇などが値上げの理由となっています。
信用調査会社は、菓子などで「実質値上げ」を行う企業が目立っていると分析しています。
ことし値上げされる品目を詳しくみると、冷凍食品などの「加工食品」が6657品目と全体の55%となっているほか、しょうゆやドレッシングなどの「調味料」が2236品目、輸入ワインなどの「酒類・飲料」が1810品目、「菓子」が944品目などとなっています。
「帝国データバンク」は「去年上昇したコストをいまだ十分に価格転嫁できていない企業も多く、当面は値上げの動きが続くとみられる」と話しています。
-- NHK NEWS WEB