再開発が進む東京の渋谷駅を中心とするエリアに新たな情報や文化の発信拠点を目指してさまざまな業種のオフィスやビジネスで訪れる外国人も短期で滞在できる賃貸住宅を備えた新たな複合ビルが来月オープンすることになりました。
この複合ビル「渋谷キャスト」は、渋谷駅を中心に進む再開発事業の一環として建設され、30日は一部が報道関係者に公開されました。
ビルは地下2階、地上16階建てで延べ床面積が3万5000平方メートルあり1階から12階までの「オフィス空間」には新たな情報や文化の発信拠点を目指して渋谷に多く集まるITやデザイン、アパレルなどのオフィスが入るということです。
そして1階と2階には、さまざまな会社が共有で使う「シェアオフィス」になっています。このフロアの中心には大きな円卓が置かれ入居する会社どうしがアイデアを出し合い連携を深めるなどして新たな事業展開につなげてもらう狙いがあるということです。
また上層階の13階から16階は1ルームから3LDKまで80戸の賃貸住宅となっていて一部は渋谷をビジネスなどで訪れる外国人も含め短期で借りることが出来ます。キッチンなどを備えた共有スペースや渋谷を一望できるバルコニーも整備されています。
ビルはJR渋谷駅からおよそ400メートルのところにあり、原宿エリアの入り口で、さらに港区青山にも近く利便性に富んでいて、いつも多くの人が通りを歩いています。このため、敷地には、緑に囲まれた大きな広場があり、近くを歩く人が気軽に立ち寄れるよう、100人が座れるいすが設けられ多目的スペースとしてさまざまなイベントを開催することができるということです。
渋谷の再開発を進める東急電鉄運営事業部の水口貴尋課長補佐は「このビルがオープンし、渋谷からクリエイティブな情報が発信されることでさらに多くの人に渋谷に訪れてほしい」と話しています。
複合ビル「渋谷キャスト」は来月28日にオープンします。
-- NHK NEWS WEB