資金の借り手と貸し手をインターネット上で仲介している東京の金融サービス会社が資金を集める際に融資先を偽っていたなどとして、関東財務局はこの会社に対し1か月間の業務停止などの行政処分を出しました。
行政処分を受けたのは、東京・渋谷区の金融サービス会社、「みんなのクレジット」です。
この会社は、資金を借りたい中小企業などと貸したい個人投資家をインターネット上で結びつける「ソーシャルレンディング」と呼ばれるサービスを行っています。
関東財務局によりますと、この会社は、この1年間で40億円を超える資金を集める際に融資先を不動産業者などと偽って実際は自社のグループ企業に貸し出していたということです。
また、貸し出した資金の一部はこの会社の社長の借金の返済に使われていたこともわかったということです。
このため関東財務局は、金融商品取引法に基づき30日から1か月間の業務停止命令と、原因を究明し直ちに是正するといった業務改善命令を出しました。
これについて「みんなのクレジット」は、「ご心配とご迷惑をおかけして心よりおわび申し上げます。処分内容を真摯(しんし)に受け止めて早急に業務を見直し、信頼の回復に努めたい」というコメントを出しました。
-- NHK NEWS WEB