ホンダは、水素事業を拡大する方針を明らかにしました。アメリカのGM=ゼネラルモーターズと共同開発する次世代の燃料電池システムを他社にも提供し、車や建設機械などでの普及を目指すとしています。
ホンダが発表した水素事業の拡大方針では、GMと共同開発を進める次世代の燃料電池システムを、2020年代半ばに他の企業にも提供することを柱としています。
生産コストを今の6分の1に抑え、耐久性を4倍に高めることを目指し、車や建設機械のほか、水素を燃料とする電源装置向けに、2030年には年間6万台、2030年代後半には年間数十万台の生産を計画しています。
ホンダは、来年この燃料電池システムを搭載した、自社のFCV=燃料電池車を日本とアメリカで販売する計画ですが、他社への提供にも踏み切ることで、水素社会の実現を加速させたいとしています。
燃料電池車は、ホンダのほかトヨタ自動車も手がけていますが、世界の市場ではEV=電気自動車に比べて、その存在感が高まっていないことが課題となっていました。
-- NHK NEWS WEB