飲料メーカー大手の「サントリー食品インターナショナル」は、ことし5月から主力の缶コーヒーなどを値上げすることを決めました。缶コーヒーの値上げはこの会社ではおよそ25年ぶりです。
今回、値上げの対象となるのは、コーヒーやお茶それに炭酸飲料など缶や瓶に入った商品あわせて42品目で、ことし5月1日の出荷分から実施されます。
価格の引き上げ幅は、税抜きの希望小売価格で19%から22%となります。
このうち主力の缶コーヒー「BOSS」は185グラム入りで、税抜きの希望小売価格がこれまでの115円から140円となります。
缶コーヒーの希望小売価格を引き上げるのは1998年以来およそ25年ぶりです。
この会社では、去年10月に今回の対象品目とは別にペットボトルの飲料など一部の商品を値上げしましたが、今回、価格を引き上げた理由について、原材料に加えてエネルギーなどのコストも上昇し、これまでの企業努力だけで価格を維持することが困難になったためだとしています。
飲料大手の一角が主力の缶コーヒーの値上げを決めたことで、今後、ほかの大手も追随するかが焦点となります。
-- NHK NEWS WEB