パナソニックホールディングスは、中国向けのパソコン用の電子部品の販売不振などを理由に、今年度1年間の最終的な利益の見通しを下方修正しました。今年度の業績予想を下方修正するのは去年10月に続いて2度目です。
パナソニックホールディングスが発表した今年度1年間のグループ全体の業績予想では、売上高は8兆2000億円で据え置く一方、最終的な利益は去年10月に示した2350億円から2100億円へ下方修正しました。
これは中国でのノートパソコンなどの市況の急激な悪化や、データセンターへの投資の世界的な減速を背景に、電子部品の販売が不振だったことに加えて、EV=電気自動車向けのリチウムイオン電池の原材料価格が高止まりしていることなどが主な要因です。
会社では固定費の削減や製品の値上げを進めていますが、市況の悪化などに対応しきれなかった形です。
パナソニックホールディングスが今年度の業績予想を下方修正するのは、去年10月に続いて2度目です。
梅田博和グループCFOはオンラインの記者会見で「中国の市況は一時的な失速だと見ており、経済対策などによっていずれ回復すると考えている。必要な投資を行っていくことに変わりはない」と述べました。
-- NHK NEWS WEB