携帯大手のソフトバンクは、およそ1万8000人の社員を対象に、ベースアップを含めて平均で5.4%の賃上げを行う方針を明らかにしました。記録的な物価の上昇などを踏まえた対応で、ベースアップを行うのは2015年度以来8年ぶりです。
これは3日の決算会見で、宮川潤一社長が明らかにしたものです。
それによりますと、ソフトバンクはおよそ1万8000人の社員を対象に、ことし4月から社員の基本給を一律で引き上げるベースアップを含め、平均で5.4%の賃上げを行う方針です。
物価の上昇などを踏まえた対応で、ベースアップを実施するのは、2015年度以来、8年ぶりだということです。
宮川社長は会見で「企業は株主のためのものでもあるが、従業員のためのものでもある。賃上げのためにコストダウンをしないといけないがそのめどがたってきた」と述べました。
記録的な物価高が家計の負担となる中、ことしの春闘では、大手企業などの間で賃上げの方針を決める動きが相次いでいて、こうした動きが大きな流れになるかが焦点です。
-- NHK NEWS WEB