物価高への対応が焦点となることしの春闘で、日産自動車の労働組合は賃上げの要求額を去年より4000円引き上げ、1万2000円とする方針を固めました。今の賃金体系が導入されて以降で最も高い要求水準です。
日産自動車の労働組合によりますと、ことしの春闘では経営側に対して、1人当たり月額1万2000円の賃上げを要求する方針です。
要求額の引き上げは2年連続で、去年の要求より4000円高くなり、今の賃金体系が導入されて以降では、2015年と並んで最も高い要求水準となります。
また、ボーナスにあたる一時金は、去年より0.3か月分多い、年間5.5か月分を要求しています。
今回の要求について日産の労働組合は、物価上昇に伴う組合員の家計への影響などを考慮したとしています。
大手自動車メーカーでは
▽トヨタ自動車の労働組合が、非正規も含めた従業員全体で、過去20年間で最も高い水準の賃上げを求めるほか
▽ホンダの労働組合も30年ぶりとなる高い水準の賃上げを要求していて
記録的な物価上昇を背景に、経営側に積極的な賃上げを求める動きが相次いでいます。
-- NHK NEWS WEB