少子化対策の強化につなげようと岸田総理大臣は、石川県を訪れ、仕事と育児の両立を積極的に支援している企業を視察しました。
石川県小松市にあるこの企業は、社員が子育てで出勤できない場合でも、代わりに対応できる社員の育成などを進めているということで、岸田総理大臣は、はじめに担当者から説明を受けました。
続いて、子育て中の3人の社員などと意見を交わしました。
この中では、「子どもが発熱で仕事を抜けるときにも職場に言いやすい環境があり、精神的に助けられている」「新型コロナで子どもの預け先に困ったが、在宅勤務やベビーシッターを活用して、仕事と両立した」といった声が出されていました。
岸田総理大臣は「個々の政策を使いやすくする雰囲気が大事だと感じた。子育て政策の充実に向けて、何が大切なのか考えながら取り組みを進めていきたい」と話していました。
一方、岸田総理大臣は、石川県の馳浩知事から断水などを未然に防ぐための支援について要望を受けました。
少子化対策を強化するため、政府は3月末をめどに具体策のたたき台をまとめる方針で、岸田総理大臣はこのあと福井県で子育て中の親などから直接話を聞く「こども政策対話」を行うことにしています。
-- NHK NEWS WEB