アメリカ軍が中国の気球を撃墜したことについて、中国外務省は、謝鋒 次官が北京にあるアメリカ大使館に厳正な申し入れを行ったと発表しました。
中国外務省によりますと、アメリカ軍がアメリカ本土の上空を飛行していた気球を撃墜したことについて、謝鋒 次官が5日、北京にあるアメリカ大使館に厳正な申し入れを行ったということです。
この中で謝次官は「中国の民間の無人飛行船がアメリカの領空に迷い込んだのは完全に不可抗力であり、予想外の偶発的な事件だ。事実は非常にはっきりしており、わい曲して中傷することは許さない」と強調しました。
そのうえで、アメリカ側の行為は去年11月にインドネシアで行われた米中首脳会談以降、両国関係を安定させる努力と過程に深刻な影響と損害を与えたと非難しました。
そして「強烈な抗議を行うとともにアメリカに対し、これ以上中国の利益を損なわず、緊張した状況をエスカレートさせないよう求める」としています。
また「中国政府は、中国企業の正当な権益を断固として守る」として、必要に応じて対抗措置をとる考えを改めて示唆しました。
-- NHK NEWS WEB