宅配大手のヤマト運輸は、4月3日から宅配便の運賃を、およそ10%値上げすると発表しました。すでに佐川急便も値上げを発表していて、物流業界の深刻な人手不足を背景に、人材確保や待遇改善などにつなげようという動きが広がっています。
発表によりますと、ヤマト運輸は、ことし4月3日から宅配便の運賃を平均でおよそ10%値上げするということです。
値上げの幅は、荷物のサイズなどによって異なるということで、1%から64%となっています。
例えば、関東から関西へ届ける場合、縦・横・高さの3辺の合計が60センチまでの荷物は、現在の1040円から20円値上がりし、1060円となります。
一方で、3辺の合計が160センチまでの場合、同じ区間で、現在の2180円から450円値上がりし、2630円となります。
値上げの理由について、会社では、燃料費などの高騰に加え、賃上げなどに充てるためとしていて、今後は、年度ごとに運賃の見直しを行うことにしています。
物流業界では、来年4月から時間外労働の規制が強化されることで、トラックドライバーの人手不足が一層深刻化する「2024年問題」が課題となっています。
佐川急便も先月、宅配便の運賃の値上げを発表していて、深刻な人手不足を背景に、人材確保や待遇改善などにつなげようという動きが広がっています。
-- NHK NEWS WEB