6日夕方、静岡県御前崎市に建設中のバイオマス発電所で溶接作業中の作業員が倒れ、消防によりますと14人が一酸化炭素中毒や酸欠とみられる症状を訴え、1人が心肺停止、別の1人が意識不明の重体だということです。
6日午後4時半ごろ御前崎市港に建設中のバイオマス発電所から、工事中のタンクの中で溶接作業をしていた作業員が倒れたと通報がありました。
消防が確認したところ深さおよそ25メートルのタンクの中で、3人の作業員が倒れているのが見つかりました。
またタンクの周辺でも息が苦しいと訴える人が相次ぎ、消防によりますと一酸化炭素中毒や酸欠とみられる14人が症状を訴え、病院に運ばれるなどしました。
このうち3人の症状が重く、1人が心肺停止、別の1人が意識不明の重体だということです。このほかの11人は、いずれも意識があるということです。
このバイオマス発電所は中部電力などが出資する会社が御前崎市と牧之原市にまたがる埋め立て地に建設中で、ペレットなどの木質のバイオマス燃料をボイラーで燃やして蒸気で発電する仕組みで、ことし7月の運転開始を予定しています。
この会社では「きょうはボイラーがある建屋の中で溶接作業が行われていて、作業員が酸素が足りずに倒れているのが見つかった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB