海外メーカーとの競争が激しさを増す電気自動車や自動運転技術の開発を加速させるため、大手自動車メーカーなど10社が共同で、国が主導してつくった新しい車の開発システムを導入することになりました。コストを大幅に削減できる車作りの手法として、今後、官民一体で普及を図る方針です。
自動車業界では、電気自動車や自動運転など新しい技術の研究開発費が増加していて、いかに効率よく開発するかが共通の課題となっています。
このため、「トヨタ自動車」や「日産自動車」、「ホンダ」「マツダ」のほか、自動車部品の製造を手がける「パナソニック」など10社が共同で「モデルベース開発」と呼ばれる新しい開発システムを導入することになりました。
このシステムは経済産業省が主導して開発し、試作段階のエンジンなどの性能をコンピューター上で再現して確認できるため、何度も試作を繰り返す手間を省けるということです。
また、資金力や開発を担う人材が乏しい中小の部品メーカーにも導入を促し、業界全体の開発のスピードを加速させ、コストの削減につなげる狙いです。
経済産業省は、新しい車作りの手法の一つとして官民一体で普及を図る方針で、海外メーカーとの競争が激しさを増す先端技術の開発を支援したいとしています。
-- NHK NEWS WEB