青森県六ヶ所村にある埋設施設で原子力発電所から受け入れてきた放射能レベルが比較的低い廃棄物のうちドラム缶2000本余りについて、事前に検査した放射能の量が検査装置のプログラムの誤りで過小評価されていたことが分かりました。埋設の基準は下回っていますが、施設を運営する日本原燃は再発防止策などが取られるまで一部の廃棄物の受け入れを停止するとしています。
六ヶ所村にある「低レベル放射性廃棄物埋設センター」は、原発などから出る廃棄物のうち、比較的放射能レベルが低いものを埋め立てる施設です。
運営する日本原燃によりますと、先月、福井県の敦賀原発と島根県の島根原発、それに愛媛県の伊方原発から受け入れてきたドラム缶入りの廃棄物合わせて2108本について、運搬される前に検査した放射能の量が過小評価された可能性があることが分かったということです。
検査装置のプログラムに誤りがあったということで、改めて計算し直したところ過小評価されていたものの埋設の基準はすべて下回っていたということです。
日本原燃は、誤ったプログラムを利用していた各電力会社からの廃棄物の受け入れについて、原因究明や再発防止策が完了するまで、停止するとしています。
検査装置を製造した日立GEニュークリア・エナジーはプログラムに誤りがあった原因は調査中としていて、「プログラムに問題があったことは申し訳なく思っています。原因究明を行い、再発防止に努めていきます」と話しています。
-- NHK NEWS WEB