一連の広域強盗事件のうち、東京・狛江市の住宅で高齢女性が殺害された強盗殺人事件で、防犯カメラの映像や現場の足跡などの分析から、警視庁が、別の事件で逮捕された3人が関与した可能性が高いとみていることが、捜査関係者への取材で分かりました。
警視庁は強盗殺人容疑での立件を視野に3人の当日の足取りなどを捜査しています。
先月、東京・狛江市の住宅で大塩衣與さん(90)が殺害された強盗殺人事件で、警視庁は、犯行に使われたとして押収したレンタカーの事件前後の動きなどを詳しく調べています。
これまでの捜査で、都内の中野区で起きた強盗傷害事件で逮捕された永田陸人容疑者(21)が狛江市の事件があった日の夜、このレンタカーで都内の施設まで行き宿泊していたことが分かっていますが、車には、ほかに2人が同乗し施設に3人で宿泊していたことが、捜査関係者への取材で新たに分かりました。
また、3人は、事件直前にも、神奈川県内で同じレンタカーの周辺にいたことが、防犯カメラの映像などから確認されたほか、現場の住宅などに残された足跡の分析から、当時、3人の中にメーカーや特徴が一致する靴を履いていたとみられる者がいるということです。
永田容疑者以外の2人のうち1人は広島市で起きた強盗殺人未遂事件の容疑者として、その後、逮捕されていて、もう1人も石川県内で偽造免許を使った疑いで逮捕されているということです。
警視庁は3人が狛江市の事件に関与した可能性が高いとみて、強盗殺人容疑での立件を視野に当日の足取りなどを捜査しています。
-- NHK NEWS WEB