関東甲信などで大雪が予想されていることを受けて、国土交通省と気象庁は、9日午後2時、「大雪に対する緊急発表」を行いました。
この中で、気象庁予報課の池田徹予報官は「関東甲信などではあす朝から広い範囲で雪が降り、山地や山沿いを中心に大雪となって、都心を含む平地でも広く積雪となる見込みだ。降水量が多くなった場合や雨に変わる時間が遅くなった場合は、平地を含め、広い範囲で警報級の大雪となる可能性がある。あさって朝にかけて気温の低い状態が続くので、路面の凍結に十分注意してほしい」と呼びかけました。
そのうえで、「今のところ朝の通勤時間帯に交通障害が起こるような積雪になっている可能性は低い。日中が降雪の中心となって沿岸部を中心にしだいに雪に変わってくる。朝の出勤のときには路面の状態が悪くなくても、帰るころになって状況が悪化して交通障害が起こる可能性も十分考えられる」と述べました。
国土交通省災害対策室の岩崎等室長は「ドライバーの皆様は立往生などに警戒し、不要不急の外出を控えてほしい。公共交通機関でも大規模な遅れなどが発生するおそれがある。企業でも従業員のテレワークの活用や雪の影響が出る時間を避けた通勤をするなど対策をしてほしい」と呼びかけました。
さらに「やむをえず車を運転する場合は冬用タイヤやチェーンの装着など対策を徹底してほしい。大規模な立往生は大型トラックが原因となって多く発生しているので、運送事業者の方も冬用タイヤの装着を徹底し、タイヤの摩耗にも注意して車の管理をしてほしい。気象や交通の状況は短時間で変化することがあるので、最新の情報を確認して、外出の際は十分な時間の余裕を持つようにお願いしたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB