東京証券取引所の旧1部に上場していた企業の決算発表がピークを迎えています。
景気減速への懸念などから製造業では、通期の業績の見通しを下方修正する動きが相次いでいます。
SMBC日興証券は、9日までに決算を発表した1049社の去年4月から12月までの決算を分析しました。
それによりますと、全体のおよそ17%にあたる175社が通期の最終的な利益の見通しを下方修正しました。
このうち製造業ではおよそ25%にあたる125社が下方修正を発表していて、非製造業に比べ業績の悪化を見込む企業の割合が多くなっています。
背景には、欧米の中央銀行の利上げに伴う世界経済の減速への懸念や、長引く原材料価格の高騰、そして半導体の供給不足などがあるとみられるということです。
-- NHK NEWS WEB