トルコ南部のシリア国境近くで起きた大地震では、トルコとシリアの両国でこれまでに合わせて2万8000人以上が死亡しました。
被災地では、懸命の救助活動が続いていますが、時間の経過とともに活動は厳しさを増しています。
トルコ南部で6日に発生したマグニチュード7.8の地震やその後も続く大きな揺れにより、これまでにトルコ国内で2万4617人、シリア側では少なくとも3575人が死亡していて、亡くなった人の数はトルコとシリアの両国合わせて2万8000人を超えています。
被災地では懸命の救助活動が続いていて、11日、トルコ南部のカフラマンマラシュではがれきの中から5歳の女の子が救出されたほか、南部のハタイでも、生後7か月の赤ちゃんが救出されました。
一方、時間の経過とともに活動は厳しさを増しています。
カフラマンマラシュでは、12日も建物の倒壊現場で家族の救出を待つ人たちの姿が見られ、このうち、首都アンカラに住む会社員のエダ・クシュチュさんは地震が起きた6日に実家があったマンションの倒壊現場に駆けつけ、父親の捜索を見守り続けています。
クシュチュさんは「生存の可能性が残されているのでずっと祈っています。父には私たちを残してどこかに行かないでと言いたいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB