トルコ南部で起きた大地震で、衛星画像の解析結果をもとに被害の実態を詳細に伝えるデジタル地図を東京大学の研究者が作成し、ウェブサイトで公開しています。震源に近いトルコ南部のヌルダギでは、地表に現れた活断層の一部とみられる地割れなども確認できます。
東京大学大学院の渡邉英徳教授は、今回の大地震のあと、アメリカの企業が配信している衛星画像を解析して、被害が確認できた場所を地図に記し、11日から画像とともにウェブサイトで公開しています。
これまでに100か所以上を掲載していて、このうち、トルコ南部のカフラマンマラシュでは、多くの高層マンションなどが潰れるようにして全壊していることが確認できます。
また、シリア国境沿いのハタイ県では、広い範囲で高層マンションが横倒しになったり、倒壊した建物のがれきが道路をふさいだりするなど、甚大な被害が出ていることが分かります。
さらに、震源に近いトルコ南部のヌルダギでは、地表に現れた活断層の一部とみられる地割れなどが確認でき、渡邉教授によりますと、全長は100キロ以上に及ぶとみられるということです。
-- NHK NEWS WEB