東芝は、柳瀬悟郎副社長が交際費の不適切な処理を行っていたとして辞任したことを明らかにしました。経営の混乱の解消を目指して投資ファンドと進めている株式の非上場化に向けた協議には特段、影響はないとしています。
東芝の発表によりますと、柳瀬副社長はエネルギー事業の子会社の取締役を務めていた2019年当時、会食の相手を正確に申請せずに交際費を不適切に処理していたということです。
複数の通報を受けて監査委員会が調査を行い、これを受けて取締役会は、柳瀬副社長がトップマネジメントとして、経営に携わり続けることは望ましくないと結論づけたとしています。
会社によりますと、柳瀬副社長は不適切な処理を否定していますが、副社長の辞任を申し出て、取締役会が受理したということです。
東芝は、アクティビストと呼ばれる海外の株主との対立が続く経営の混乱を解消しようと、投資ファンドによる株式の非上場化の提案について協議を進めています。
協議への影響について平田政善CFOは決算会見で、「一定の役割を果たしていたが、特段、影響はないと考えている」と述べました。
-- NHK NEWS WEB