外務省の森事務次官は、訪問先のワシントンで韓国の高官と会談し、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題などの懸案を解決し、日韓関係を健全な形に戻すため、外交当局間の意思疎通を継続していくことを改めて確認しました。
日米韓3か国の外務次官級協議のためワシントンを訪れている外務省の森事務次官は、日本時間の14日朝、韓国のチョ・ヒョンドン(趙賢東)第1外務次官とおよそ2時間半会談しました。
この中では、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題で裁判所から賠償を命じられた日本企業に代わって、韓国政府の傘下にある既存の財団が原告への支払いを行う、韓国側が検討している案などについて意見を交わしました。
そして、さまざまな懸案を解決して日韓関係を健全な形に戻し、さらに発展させるため、外交当局間の意思疎通を続けていくことを改めて確認しました。
また、北朝鮮が核・ミサイル開発を活発化させていることは、地域の安全保障にとって差し迫った脅威であり、国際社会に対する深刻な挑戦だという認識を共有し、アメリカを含めた3か国で緊密に連携することで一致しました。
-- NHK NEWS WEB