来年春に卒業する大学生の就職活動は、3月に企業による説明会が解禁され本格的にスタートします。入学当初からコロナ禍に直面し活動が制限された世代で、学生からは「学生時代に力を入れたこと=ガクチカ」への対応に関する悩みが聞かれ、企業からも学生をどう見極めるかが難しいという声が出ています。
来年春の就職を目指す今の大学3年生は入学当初からコロナ禍に直面し、講義がオンラインになることも多かったほか、部活動やサークル、アルバイトなどへの参加が制限されました。
就職活動では「ガクチカ」についてエントリーシートに書く欄があったり面接で聞かれたりしますが、学生の中には何をPRすればよいのかという悩みが聞かれます。
このため大学や就職支援会社、それに自治体などでは、「ガクチカ」をテーマにしたセミナーを開いたり打ち込めるものを探す手助けをしたりする取り組みも活発になってます。
一方、採用する側の企業にとってもコロナ禍で大学生活を送った学生たちの人柄や能力をどう見極めるかが課題だという声が上がっています。
企業の中にはエントリーシートの「ガクチカ」欄をやめて別の形で自分をPRしてもらう項目を新たに設けるところも出ています。
ことしの就職活動では「ガクチカ」をめぐって学生、企業双方が難しい対応を迫られそうです。
-- NHK NEWS WEB