アメリカの投資ファンドによる「そごう・西武」の買収協議で、店舗の取得に参加する家電量販店大手ヨドバシホールディングスの出店計画案が明らかになりました。全国10店舗のうち東京・池袋など3つの店舗で出店する計画となっています。
そごう・西武をめぐっては、親会社のセブン&アイ・ホールディングスがアメリカの投資ファンドに売却することを決め、ヨドバシホールディングスはファンドのパートナーとして店舗の取得に参加しています。
関係者によりますと、ヨドバシの出店計画案では、そごう・西武の全国10店舗のうち3店舗で家電量販店を出店するとしています。
このうち「西武池袋本店」では、建物の北側の部分でフロアの大半を家電量販店に変える計画です。
ただ、海外の高級ブランドが入る1階部分をめぐっては、地元などから出店に反対する声もあり、調整を進めていく方針です。
また「そごう千葉店」では、東側の「ジュンヌ館」に出店するほか、「西武渋谷店」についても一部に出店することを目指すとしています。
一方、福井県で唯一のデパートとなる「西武福井店」など、そのほかの7つの店舗には出店しない計画です。
投資額は3000億円規模で、ヨドバシは、株式の取得や役員の派遣は行わず、デパートの経営には関与しない方針で、予定している来月中の買収の完了に向けて、関係者の間で調整を進めています。
-- NHK NEWS WEB