かばんなどの通販サイトで、8700人余りの顧客のクレジットカード情報が流出した可能性があると、サイトを運営する大阪の会社が発表しました。一部は不正に利用された疑いがあるということです。
これはかばんや財布、洋服などを販売する大阪 箕面市の「三京商会」が、ホームページで発表しました。
それによりますと、運営する通販サイトで3年前の7月からおととし12月にかけて、クレジットカード決済で買い物をした8794人のカード番号やセキュリティーコードなどが流出した可能性があり、一部のクレジットカードは不正に利用された疑いがあるということです。
また、このほかにも会員登録した顧客など4万9000人余りの名前と住所、電話番号、ログインパスワードなどの情報が漏れた可能性があるということです。
会社ではサイトのぜい弱性をついた不正アクセスによって決済に使用するアプリが改ざんされ、情報が流出したとしています。
これについて「三京商会」は、「多大なるご迷惑をおかけする事態となり、深くおわび申し上げます」としたうえで、クレジットカードの利用明細に身に覚えのない請求があった場合はカード会社に問い合わせるよう呼びかけています。
また、会社は去年8月に情報流出のおそれがあると外部から指摘を受け、直後に、この通販サイトはカード決済を停止しましたが、これまで、情報流出の可能性については公表していませんでした。
公表が遅れた経緯については「不確定な情報の公開は混乱を招き、お客さまへのご迷惑を最小限に食い止める対応と準備を整えてからの告知が不可欠と判断した」などとしています。
-- NHK NEWS WEB