去年5月、複数の業者が参加する東京 葛飾区の建設現場で、土砂の除去を行っていた作業員が別の業者の重機に接触して死亡する事故があり、労働基準監督署は現場の業者への連絡や調整を怠っていたとして、元請けの建設会社を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
こうした規定が適用されるのは珍しいということです。
去年5月、複数の業者が参加する東京 葛飾区の公共機関の建設現場で、土砂の除去作業を行っていた67歳の男性が、土砂の積み込みをしていた別の業者の重機に接触して死亡しました。
この事故について労働基準監督署が調べた結果、死亡した男性が現場で作業をしていることが重機を扱う業者に伝わっていなかったということです。
労働安全衛生法では、現場に複数の業者が入る場合、安全上必要な連絡や調整を行うよう元請けの会社に義務づけていますが、これを怠ったことが事故につながったとして、労働基準監督署は元請けだった東京 江戸川区の塚本建設と、その60代の現場責任者を20日書類送検しました。
労働基準監督署によりますと、こうした規定が適用されるのは珍しいということです。
会社は「事故について真摯に受け止め、再発防止に努めています」としています。
-- NHK NEWS WEB