航空業界で二酸化炭素の排出量の削減が求められる中、日本航空傘下のLCC=格安航空会社「ジップエア」は、ホノルル線で「SAF」と呼ばれる排出量の少ない航空燃料を使用するなどして、排出される二酸化炭素を実質ゼロにする取り組みをことし4月から始めることになりました。
日本航空傘下のLCC=格安航空会社「ジップエア」は、週に3往復運航している成田とホノルルを結ぶ定期便について、排出される二酸化炭素を実質ゼロにする取り組みをことし4月から通年で行うことになりました。
具体的には、燃料の一部を廃食油などから作り二酸化炭素の排出をおよそ8割削減できるとされる燃料「SAF」に置き換えるほか、排出量取り引きの制度を使ってトータルでの排出量をゼロにするということです。
運航にかかるコストは上がりますが、これに伴う運賃の値上げは行わない方針です。
航空機は鉄道などより多くの二酸化炭素を排出することから、航空業界には脱炭素への取り組みが求められていて、会社は特定の路線で排出される二酸化炭素を実質ゼロにする取り組みは世界で初めてだとしています。
「ジップエア」は「取り組みが待ったなしの中、利用者が航空機の脱炭素について理解を深めるきっかけにしたい」としています。
-- NHK NEWS WEB