21日のニューヨーク株式市場は、アメリカの小売り大手の業績の先行きに懸念が広がったことをきっかけに売り注文が膨らみ、ダウ平均株価は700ドル近い大幅な値下がりとなりました。
前日が祝日のため連休明けの取り引きとなった21日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は先週末に比べて697ドル10セント安い、3万3129ドル59セントでした。
この日、決算を発表したアメリカの小売り大手の来年1月までの1年間の業績の見通しが慎重と受け止められ、業績の先行きに懸念が広がったことをきっかけに売り注文が膨らみました。
IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数は2.5%の大幅な下落でした。
市場関係者は「中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会がインフレを抑え込むため利上げを続けるとの見方が強まっていることもあって景気の先行きを警戒する投資家が増えている」と話しています。
また、ニューヨーク外国為替市場では円相場が一時、1ドル=135円台まで値下がりしました。
アメリカの長期金利が上昇したことから日米の金利差の拡大が意識されて円売りドル買いが強まりました。
-- NHK NEWS WEB