祝日明けの24日の東京株式市場は、日銀の黒田総裁の後任候補の植田氏の発言を受けて金融緩和の継続が意識され、株価は値上がりしました。
▽日経平均株価の終値は22日より349円16銭高い2万7453円48銭、
▽東証株価指数=トピックスは13.15上がって1988.40、
▽一日の出来高は12億3456万株でした。
日銀総裁の後任候補、植田氏が何を発言するかに注目が集まった24日の東京株式市場。
大きなサプライズはなく、投資家の反応は限定的でした。
衆議院議員運営委員会での所信聴取で植田氏が「金融緩和の継続が適切」などと述べると、投資家からは金融緩和早期修正への警戒感を和らげる無難な発言と受け止められ、株価は値上がりしました。
ただ、金融緩和策の副作用についても言及したことから、日銀がいずれ金融政策を修正するという見方は払しょくされず、結局、値上がりは限定的でした。
投資家の目線は再びアメリカの経済指標に注がれています。
日本時間の24日夜には、アメリカのFRBが指標の一つとして重視する個人消費支出の物価指数が発表されます。
アメリカではこのところ市場予想を上回る経済指標の発表が相次ぎ、FRBの金融引き締めが長期化するとの見方が強まっているだけに、この流れが続けば、景気の先行きへの懸念がさらに深まる可能性もあります。
-- NHK NEWS WEB