アメリカのIT大手、メタは、利用者との対話や文章の作成、それに資料の要約ができるAI=人工知能を大学や企業などの研究向けに公開すると発表しました。対話式のAI技術をめぐっては、マイクロソフトやグーグルも開発を強化するなどアメリカのIT大手の間で競争が加速しています。
これは、旧フェイスブックのメタが24日、公式ブログなどで明らかにしました。
公開されるAIは、利用者との対話や文章の作成、資料の要約ができるということで、メタのザッカーバーグCEOは自身のフェイスブックへの投稿の中で「数学の定理を解いたり、たんぱく質の構造を予測したりといった、より複雑な課題に活用できる見込みがある」などとしています。
現時点では研究目的の利用を対象とし、アメリカメディアによりますと、大学の研究者や企業、NGOなどの利用に限るということです。
メタは去年11月、自然科学の分野に特化した対話式AIを発表していましたが、誤りを含む回答をあたかも事実のように主張するなどしたため、公開からわずか3日で中止に追い込まれていました。
対話式のAIをめぐっては、アメリカのベンチャー企業、オープンAIが開発したChatGPTの利用が世界で急速に拡大しているほか、マイクロソフトやグーグルなどIT大手の間でも開発競争が加速しています。
-- NHK NEWS WEB