トルコとシリアで合わせて5万人以上の死亡が確認された大地震で、倒壊した建物の建設をめぐる責任追及の動きが広がっています。トルコの司法当局は、これまでに180人以上を逮捕したことを明らかにし、遺族からは怒りの声が上がっています。
トルコ南部で今月6日に発生したマグニチュード7.8の地震とその後の地震で、これまでに、トルコで4万4218人、隣国シリアで5914人と、合わせて5万人以上の死亡が確認されています。
亡くなった人の多くが倒壊した建物の中から発見されていて、トルコのボズダー法相は25日、こうした建物の建設などに関わったとして、これまでに184人を逮捕したことを明らかにしました。
このうち、震源に近い南部ヌルダーの検察当局が、NHKの取材に応じ、地元の市長を、以前経営していた建設会社の業務をめぐる容疑で逮捕したことを明らかにしました。
トルコでは、今回の地震で倒壊したり、取り壊しが必要になったりした建物は少なくとも17万3000棟に上り、家族や家を失った人たちも訴訟を模索しています。
-- NHK NEWS WEB