ロシアによる軍事侵攻が始まってから1年の節目が過ぎました。
ウクライナ側の東部の拠点バフムトをめぐり、ロシア側が攻撃を強めるなど攻防が激しくなっています。
ウクライナ東部のドネツク州ではウクライナ側の拠点バフムトをめぐり、ロシアの民間軍事会社ワグネルの代表プリゴジン氏が24日、近郊の集落ベルヒウカの掌握を宣言したのに続き、25日もバフムトの北2キロほどにあるヤヒドネの集落を掌握したと主張しました。
これに対し、ウクライナ側は軍の司令官がバフムトに入り、兵士を激励したと発表し、徹底抗戦する構えを見せています。
アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は25日、ロシア側がバフムト周辺などで僅かに占領地域を拡大していると指摘し、双方の攻防が激しくなっているとみられます。
一方、ロシアでは国営テレビがプーチン大統領のインタビューを行ったとして、26日、国営通信社がその内容を伝えました。
この中でプーチン大統領は、この1年の軍事侵攻について、「国民の結束が成果だ。今後も結束すれば、われわれが負けることはない」と述べ、侵攻を続ける姿勢を改めて強調しました。
またロシアは、NATO=北大西洋条約機構の核戦力を注視しなければならないとして、今後の核軍縮交渉に向けては、イギリスやフランスの核兵器も削減の対象にする必要があると主張しました。
-- NHK NEWS WEB