日本の主要な企業8社が出資し先端半導体の国産化を目指す「Rapidus」(ラピダス)は、2027年をめどとする量産化に向けて北海道千歳市に工場を建設する方針を固め、28日に正式に表明する見通しです。
トヨタ自動車やNTT、ソニーグループなどが出資する「Rapidus」は、自動運転やAI=人工知能など次世代の産業に欠かせないとされる2ナノメートルの先端半導体を4年後の2027年をめどに量産化することを目指しています。
関係者によりますと、会社では新工場を北海道千歳市にある工業団地内に建設する方針を固めました。
28日に小池淳義社長が北海道を訪れ、鈴木知事などと面会し、新工場の建設を正式に表明する見通しです。
建設予定地の周辺には、半導体の供給先として期待される自動車関連の工場が立地しているほか、新千歳空港へのアクセスも良いことなどから、今回の進出を決めたものとみられます。
会社では4年後までの完成を目指して新工場の建設を進め、最終的な敷地面積を100ヘクタール規模にまで拡張することも検討しているということです。
去年11月に設立されたRapidusは、半導体の回路の幅を細かくする技術を持つアメリカのIT大手「IBM」とパートナーシップを締結し研究開発を進めています。
今回、新工場の建設地が決まったことで、量産化に向けた取り組みが一段と進むことになります。
-- NHK NEWS WEB