日本郵政は、保有するゆうちょ銀行の株式の一部について、来月売却することを決めました。売却額は1兆円規模となる可能性もあります。
発表によりますと、日本郵政は保有するゆうちょ銀行の株式について、最大10億8900万株を売却することを決めました。
日本郵政は現在、ゆうちょ銀行の株式を議決権ベースでおよそ89%保有していて、このうちの3割余りを売却します。
売却後の出資比率は65%以下まで引き下げられることになります。
ゆうちょ銀行は東京証券取引所のプライム市場に上場していますが、上場を維持するためには市場に流通する株式の割合を35%以上にする必要があり、今回の売却でこの基準を満たすねらいもあります。
郵政民営化法では、日本郵政が保有するゆうちょ銀行とかんぽ生命の株式について、最終的にすべて売却することを目指すとしていて、かんぽ生命については49%まですでに引き下げています。
売り出し価格は未定ですが、現在の株価で計算すると売却額は1兆円を上回る規模となります。
-- NHK NEWS WEB