来年春に卒業する大学生などの就職活動が1日から本格的にスタートし、都内では200社あまりの企業による合同説明会が開かれました。
来年春に卒業する大学生などを対象とした企業の説明会は政府が定めたルールに沿って、1日から始まりました。
東京・江東区では、就職情報サイトが主催する200社あまりの企業による合同説明会が開かれました。
このうち、大手損害保険会社のブースでは、採用担当者が複数の部署の業務を同時に経験できる「社内副業」の制度など柔軟な働き方について説明し、学生たちはメモをとったりしながら話を聞いていました。
就職情報サイトの「マイナビ」が全国の企業を対象に2月に行った調査によりますと、来年春に卒業する大学生の採用人数を「増やす」と答えた企業の割合は▽文系が前の年より8ポイント余り高い27.7%、▽理系が前の年より7ポイント近く高い29.8%といずれも上昇しています。
説明会に参加した女子学生は、「自分の人生を決める期間なので実際に企業の担当者と話して納得のいく就職活動にしたい」と話していました。
合同説明会を主催した「マイナビ」の高橋誠人さんは「新型コロナの影響でオンラインでの交流が多かった世代なので、企業側も学生に寄り添って丁寧に対応しようという姿勢がみられる。学生側も身近な人などと面接の練習をしてから本番の選考に臨んでほしい」と話していました。
来年春に卒業する大学生などの就職活動ではことし6月以降、企業の選考が行われることになっています。
-- NHK NEWS WEB