大手ゲーム会社、スクウェア・エニックスのゲーム開発をめぐるインサイダー取引事件で、金融商品取引法違反の罪に問われているゲームクリエーターの初公判が開かれ、「間違いありません」と起訴された内容を認めました。
大手ゲーム会社、スクウェア・エニックスの元社員で、ゲームクリエーターの中裕司被告(57)は、東京や名古屋の会社が、自社とともに新作ゲームの共同開発を進めているという公表前の内部情報をもとに、これらの会社の株を不正に買い付けたとして、金融商品取引法違反の罪に問われています。
東京地方裁判所で開かれた初公判で中元社員は「間違いありません」と述べて起訴された内容を認めました。
検察は冒頭陳述で「別の大手ゲームメーカーで、ゲームプログラマーとして世界的に著名なゲームの開発を手がけた実績を買われて、シニアマネージャーに就任した。その権限で、投資会議の資料や議事録が掲載されたサイトにアクセスして『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジーシリーズ』の新作の共同開発を進めることを知り、合わせて13万株を買い付け2000万円余りの売却益を得た」と主張しました。
-- NHK NEWS WEB