大手運送会社がドローンを使って撮影した動画が話題になっています。
大型トラックが左折する際、後ろのタイヤが前のタイヤより内側を通る「内輪差」がよくわかる動画で、SNSには「事故防止に役立つ」といった反応が寄せられています。
この動画は、岐阜県大垣市に本社がある「西濃運輸」が、教習所でドローンを使って上空から撮影しました。
「内輪差」による左折巻き込み事故は、前と後ろのタイヤの距離が長い大型車に多い事故で、担当者によりますと、新人ドライバーの教育用に動画を制作しようと考えたといいます。
そして、グループ会社の自動車学校の教官がドローンの操縦資格を持っていたことから、撮影を依頼したということです。
先月末に動画をツイッターに投稿すると、「わかりやすい」とか「広く知ってほしい」「自転車通学を始める子どもに見せた」「事故防止にいい教材」といった反応があり、
3日正午の時点で、
▽「リツイート」は6800、
▽「いいね」は1万6000に上っています。
トラックを上空から撮影することを提案した、安全推進部の時本竜一さんは「32年間ドライバーとしてトラックを運転してきましたが、インストラクターとして説明するときに、伝えにくいという課題を感じていました。トラックがどういう動きをするのか客観的に見られる動画がなかったので、上から撮影してみたいと提案したんです。イメージとぴったり合った、わかりやすい動画が撮影できたと思います」と話していました。
動画をツイッターで発信した、経営戦略部の八田和哉さんは、反響について「これまでにツイッターで投稿した中でいちばん反響が大きく、素直に驚きました。同じ業界だけでなく、一般の方が多くコメントを寄せてくれ、交通安全の意識づけに役立ったのかなと感じました。これからも交通安全に関する情報を発信し、物流業界の活性化につなげていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB